2020.03.12

気づいたらあの人からの連絡が途絶えて一年以上が経ってた今日たまたま流れてた映画を観た私が大嫌いな所謂青春恋愛映画、映画の中の彼女は高校生で年上の男性に恋をしてた青春とか純愛みたいな類が嫌いな筈なのに泣いてしまっただって彼女があまりにも真っ直ぐ過ぎるからその人のことが好きだって気持ちだけで突っ走っていたから羨ましくて微笑ましくて一生懸命恋をするって良いなあなんて思っちゃった私も彼女みたいに純粋で相手を好きになる気持ちが濁っていなければ今でもあの人と一緒にいられたのかな私が間違えていなければ私があのときこう言っていれば、記憶を辿ればたらればばっかりだ後悔ばっかりだ私は一生私を許すことは出来ないあの人と離れた今は人を好きになる気持ちが本当によく分からなくなってしまっている惨めだ何もかも自分のせいなのにでも私は全部覚えてる一緒に行った場所話した会話喜び悲しみ怒り苦しみ全部覚えてる写真なんて数枚しか撮らせてもらえなかったし普通の恋人という形とは多分かけ離れていたけど一緒にいることなんて誰も知らなかったけど忘れられないんだよ毎晩思い出して自分を責めて泣いてるそれが私に出来る唯一の償いだから、私とあの人しか知らない記憶これから先きっと私もあの人も誰にも言わずに過ぎ去ってしまう記憶を私だけでいいから一つも忘れずに生きていたい生きていかなきゃいけないあの人の最寄駅に行って節目付けて来ようかなって思ったけどあの人にまた迷惑をかけるからやめた、思い出せば出す程後悔しかないけどあの頃の私は今より確実に可愛かったし幸せだったあの人がいれば他はどうでも良かった嫌なこと全部我慢してでも一緒にいたかったあの人のことが大好きだった嫌われたくなかったまるで映画の中の彼女みたいだった知らない間に自分と重ねて観てたのかもしれない、大好きな人がいなくなって大好きな友達がいなくなってしまった今の私は孤独で空っぽで虚しくてただの抜け殻、あの人がそんな所にいる訳ないのに似てる人とすれ違うと頭が真っ白になる貰ったピアスと財布は引き出しの中に大事に閉まってる心のどこかで連絡来ないかななんて期待してる私は馬鹿だ、馬鹿になるくらい善悪が付かなくなるくらいあの人のことが好きだったきっとこんなに誰かを好きになるのは最初で最後、だいすきです、だいすきでした